ワックスプリントの始まりにはイギリスやオランダ、インドなど多くの国が関わります。
まだ西アフリカが通貨として宝貝を使っていた1700年から1800年代のことです。
オランダによって植民地化されたインドネシアは次いでイギリスから植民地化されます。
そしてまたオランダへ。この戦争にアフリカから3千人もの兵士が派遣されました。
当時コットンの街であったマンチェスターは更紗をインドネシアに持ち込んだのですが、現地で全く人気が出なかったそうです。
ところが派遣された兵士が帰国する際に、こぞってインドネシアの更紗を購入して持ち帰ったといいます。この人気にヨーロッパの工場が気付き、生産と輸出を始めたのですが、人気を博するその様子を見た宣教師もその話をヨーロッパに持ち帰ったと言われています。
イギリスのマンチェスターで作られた更紗はインドネシアでは全く人気が出なかったのに、西アフリカに運んでみたら大人気になったのです。ワックスプリントは更紗の技法から始まったと言ってもいいのかもしれません。
現在、ナイジェリアでは、アンカラを含め更紗模様のもののみを扱うお店もあります。
今回届いたノートにはそんなアフリカンバティック(更紗)、しかも最高級の生地アンカラを使用したものを多く入れました。意外な魅力があると思います。
ぜひ少しだけ歴史に思いを馳せながら、新年の新しいノートとしてお迎えくださったら嬉しいです。IMOLE初のオセニ氏買い付け商品を記念して、送料は無料にいたしました。
先日、オセニ氏にアフリカンネームをつけてもらいました。AYOMIDE(アヨミデ)といいます。
ヨルバ語でMy joy has arrived – 私の喜びがやってきた- という意味だそうです。
ちなみにオセニ氏の日本名は「オカン」です。私のことを気にしてあれこれと心配や指示を出すので、友人がオカンと呼ぶようになりました。もちろん意味をわかった上で、日本の名前があることに非常に喜び、そのお礼につけてくれた名前です。私の名前には素敵な意味があって…ありがとうオカン。
それではより一層寒くなりましたので、みなさまどうぞご自愛ください。
コメント